Y002~チューリップウッドのチャーム

以前のペンダントトップがご好評頂けたのですが、もっとスッキリと、もっと印象深く削る事が出来ないかと考えました。

少し悩んだのですが、色々な形を模索して、一つの答えとして削り出したのがこのチャームです。

もっとスッキリ!

作品の新しい形や新しいカッティングの模索をする時に、様々な木材を使用する方も多いとは思います。

しかし私の場合には、以前に使用した木材となるべく同じ木材を使用して、模索を続ける事があります。

今回はチューリップウッドを使用して、形状による見え方の違いを調べて行きました。

更なる探求

チャームを削る時には、どうしても正面からの見え方に意識が集中しがちです。
しかしペンダントとして装着した時に、相手方からは角度が付く事に気づきました。

当たり前ではあるのですが、削る立場としてはなかなか意識の行かない点です。

ペンダント用のヒモを通した時にもまた、見え方や印象が大きく変わる事も分かってきます。

しかしペンダント用のヒモはお客様の好みが非常に大きい物なので、この色!と限定をする事は難しかったわけです。
なので、どのような色合いにでも合うであろうデザインが求められてきます。

木目の走り方は特に重要でした。

どのような角度に木目を表現するかによって、印象がガラっと変わって来るのです。
ペンダントトップもまた、非常に奥の深い物だという事が分かった作品でした。

装着のしやすさ

ペンダントトップとして利用する場合には、
ヒモを通すための穴を強く意識する必要があります。
この作品では、穴の後処理に若干の懸念事項が残りました。

しっかりと削りを入れて処理は出来ているのですが、少しエグり過ぎたかもしれない点です。
ほんの少しですが、表情の変化が出ているかもしれません。

今後の課題にしたいと思いました。

銘木アトリエeqでは銘木の魅力を引き立たせ、様々なアクセサリー類を作成しています。