木材の名前
スネークウッド
別名
レターウッド、レパーウッド、蛇紋木、Snake wood
生息地
南米のギニア周辺に生息
科名や属名
クワ科ピラチネラ属
気乾比重
約1.22
見た目
木目に蛇のウロコの様な美しい模様が現れる。
辺材は灰白色で、心材は赤黒褐色。
主な使用目的
ステッキやバイオリンの弓、万年筆の軸、ナイフの柄、釣り竿など
特徴
スネークウッドの名は、木目にでる蛇の皮のような「黒色のまだら」からつけられました。
はっきりと蛇の模様をしているケースは稀で、木目が象形文字に似ていることからレターウッドと呼ばれたり、ヒョウ柄に似ていることからレパーウッドと呼ばれます。
レパーはヒョウを意味する英語のLeopardから取られたものです。
スネークウッドの価値は木目の状態により変わります。
整った美しい木目の材は「木のダイヤモンド」と呼ばれ、特別な高値で取引されます。
流通している木材の中でも、スネークウッドの値段の高さは最上級となります。
スネークウッドは比較的小さい木で、高さは15~20m、直径は15~25cmほどとなります。
生息地域の範囲は狭く、産出量が非常に少ないため希少価値が高い木材です。
珍しい木目を持ち、入手が難しいことから幻の銘木ともいわれます。
磨くと滑らかな仕上がりで耐久性が高いスネークウッドは、最高級品のステッキ材として人気があります。
スネークウッドの気乾比重は1.22です。
その重さはリグナムバイタやデザートアイアンウッドにも負けじ劣らずのトップクラスです。
重く硬い緻密な木材であるスネークウッドの加工は難しく、その硬さから切削は非常にゆっくりとしか進みません。
それでもクセがなく割りやすいため、ペンやナイフの柄、玉突きのキュー、象眼などのこまごました物に使用されることもあります。
スネークウッドは耐久性の高さと個性的な木目で、ステッキ以外にも多くの需要があります。
スネークウッドの削り粉で草木染を行うと、魅力的な明るめの茶色に染まります。
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蛇の皮のような木目から名がついたスネークウッドは、値段も重さも最上級の非常に貴重な木材です。
個性的な木目と優れた耐久性により、超高級品のステッキ材として扱われています。
スネークウッドの整った美しい模様のステッキは、多くの人を魅了し続けているのです。
スネークウッドのステッキを求める場合、通常品質の既製品であっても100万円以上は用意した方が良いでしょう。
もしも高級材かつ名工に依頼した場合には、数100万円から千万円ほどまで跳ね上がっても不思議はありません。
生息域が限られることから希少性も高いため、スネークウッドで作られた品を手に取る機会はなかなか訪れないかもしれません。
それでも、ステッキ以外にペンやナイフの柄などに加工され流通しているものもあります。
スネークウッドの特徴である蛇の皮のような木目は、希少だからこそ一度は目にしたい模様といえるでしょう。
木のダイヤモンドといわれるほどの整った美しい木目に巡り合えたら、それはとても幸運なことなのです。