木材の名前
パオロッサ(pao rosa)
別名
アフリカ紫檀
生息地
赤道アフリカ
科名や属名
マメ科ジャケツイバラ亜科
気乾比重
約1.02
見た目
薄紫色から茶色の穏やかな表情です。
木目は若干の湾曲を持つ事が多いでしょう。
主な使用目的
建築材、家具材、仏壇、楽器材など
特徴
マメ科の木で重厚かつ堅い木として知られます。
アフリカ紫檀の別名があるように、シタンの代用材として用いられた歴史があります。
しかしダルベルギア属とは異なりますので、ローズウッドの仲間には含まれません。
堅い木としての特徴を持ち、磨き上げた時の美しさは流石の一言です。
削りたてはあまり目立ちませんが、しっかりと磨きを掛けてから仕上げをするとパオロッサの美しい表情が際立ちます。
紙ヤスリでの仕上げならば800番から1000番程度の磨きで、
非常に分かり易い鏡面効果が得られるでしょう。
加工性は木材としては難がある部類ですが、堅い木の中では平均的です。
素直に削れてくれる木材ですので、細かい加工もしやすい木材と言えるでしょう。
ただし人によっては、削り粉が鼻粘膜に刺激を与える事があります。
気になる方はマスクなどを着用して加工する方が良いかもしれません。
アクセサリー類のオーダーなど、お気軽にお問合せを頂ければと思います。
代用材としての歴史やローズウッドではない事から、
取引される価格はシタン等に比べると安い傾向があります。
しかし決して悪い木材という事はありません。
薄い紫色の木目も嫌味を感じさせず、シタンよりも明るめなパオロッサ特有の表情を好む方もおられます。