木材の名前
和名:パープルハート
英語名:Purpleheart, Amaranth
学名:Peltogyne spp.
別名
バイオレットウッド、アマランス
生息地
メキシコからブラジル南部のアマゾン熱帯
科名や属名
マメ科の広葉樹
気乾比重
約0.80~1.00
見た目
心材:鮮やかな紫色
辺材:白、灰色
主な使用目的
家具、建築用の木材、フローリング、デッキ材、箸、ペン、楽器、工芸品
特徴
パープルハートは天然の紫色を持つ木材で、その見た目の美しさから日本では希少価値が高く珍しい木材とされています。
古くから紫色は高貴なイメージがあり、価値の高い色としてさまざまなシーンで使われてきました。
「ロイヤルパープル」という色の名前があるように、聖徳太子の定めた冠位十二階で最上位の色として使われたり、ローマ帝国では一部のハイクラスの者だけが許された色でした。
時がたった現在でも人々は紫色は「高価な色」というイメージを持ち、ラグジュアリーな雰囲気の場面でたびたび登場します。
パープルハートのその鮮やかな紫色は伐採してすぐには現れません。
そこから空気に触れていくと徐々にきれいな紫色に発色していきます。
その天然で生み出された鮮やかな紫色を見ると、自然の神秘的なパワーを感じうっとりしてしまいます。
また経年変化により時間が経つと赤ワインのような渋みのある赤紫色に、さらに年月を重ねると褐色に変わっていくところも魅力です。
乾燥性が高く乾燥後の狂いや反りなどはほとんどありません。また非常に硬く強度が高いことや防虫効果もある木材のため、機能的に見ても優れています。
その硬さゆえに加工はやや難しく、機械を使用する必要があります。また刃先を傷めてしまう可能性もあるので、加工の際は注意が必要なことも。
丁寧に加工すれば、丈夫で長く使用できる木材です。
表面はしっかりと磨き上げることによって艶が出てよりきれいに発色します。
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人の心を惹きつける名前と色味を持つパープルハート。
一見「染めてるの?」と思ってしまうような、その奇跡のような天然のきれいな紫色が一番の魅力で、インテリアなどにワンポイントとして取り入れるだけで唯一無二の雰囲気を醸し出してくれます。
住宅のフローリングや家具として使用するのもいいですが、パープルハートは丈夫な素材なため、お店や人の出入りが多いオフィスの印象づけたい場所にワンポイントとして用いるのもおすすめです。
はじめは美しい紫色を演出し、自分の嗜好の変化とともに使い込まれた木材は落ち着いた雰囲気に。
思い切った色だと感じてしまうかもしれませんが、見た目も美しく機能性にも優れ、かつ変化を楽しめる木材なので、実は長く付き合っていける万能な木材なのです!